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【令和7年度採用:随時募集中】デジタルファブリケーションで中山間地の未来を拓く「地域おこし協力隊(1名)」を募集

岡山県新庄村のFab工房「FabSpaceShinjo」

ここは人口800人の村・岡山県新庄村。


この小さな村に、木工用CNCルーター「ShopBot」を備えた、林産地の素材循環型ものづくりのハブセンターFabSpaceShinjo(以下、FSSと書きます)があります。


このFSSを運営し、地域おこし協力隊の任期が終わる3年後に、木工プロダクト開発や古民家リノベーション事業等を立ち上げて、起業・独立を目指す地域おこし協力隊を1名募集します。

中国山地の山あい、岡山県の最西北端にある小さな村・新庄村

岡山県の最西北端に位置する新庄村は、中国山地に位置する小さな村です。


歴史的にタタラ製鉄が盛んであった経緯があり、かつては木地師の村としても栄え、豊かな森林資源によって生計を立ててきた歴史があります。


ただ最盛期の2000人を超えた人口も今では半減、高齢化と産業のドーナツ化が進んでいます。


現在の林業の形態としても素材生産が主で、村内に乾燥施設はありません。


伐採した木材は隣接市町村等に運ばれて製材、乾燥させて市場流通しています。

新庄村の山を守る、若きフォレスター

林業は村の基幹産業のひとつ。「森の6次産業化」を目指します

美しいホオノキの緑の木肌。1本1本、大切に使います

そんな小さな村に、私たちは2021年、木工用CNCルーター「Shop Bot」を導入した木工専用のファブリケーションスペース「Fab Space Shinjo」を開設しました。


ねらいは二つあります。


一つは、現在素材生産に止まっている新庄村の木材のサプライチェーンを、コンシューマー製品の製造・販売という出口側から巻き戻して一本でつないで、地域資源に根差した「森の6次産業化」を進めていくこと。


もう一つは地域住民が「自分たちのほしいものつくるため」の技術サポートを行い、マテリアルの地産地消・地域循環を推進することです。


これを私たちは「Fab Village構想」と定義しています。

導入した木工用CNCルーター「ShopBot PRS alpha」

2021年1月、大雪の日。海を越えてやってきました

ShopBotの導入からもうすぐ1年が経とうとしていますが、これまで私たちは注文をいただいてオリジナルの家具や什器、看板をつくったり、子どもたちと一緒にワークショップをしてきました。


ものづくりはあらゆる人々を、等しく童心に戻してくれます。


また「ほしいものは買わずにまず作ってみる」ことで、本物の技術への敬意が生まれています。

大人も子供も、男性も女性も、みんなが主役

「ほしいものは、みんなでつくる」。そんなコミュニティを目指しています

2010年代初頭、熱積層型3Dプリンタの特許期限切れを契機にはじまった、いわゆる「ホビーとしてのFabカルチャー」。


現在、バルセロナ起点に盛り上がりを見せる「Fab City構想」の中心には、「From Product-In,Trash-Out to Data-In, Data Out(海の向こうでつくられた消費財を買ってゴミを捨てる生活スタイルから、設計データを受け取って地域素材で物を作る時代へ)」という思想があります。


グローバルな視点での持続可能な生産の仕組みづくり、世界はを高速通信時代における素材産地でのデジタルものづくりの中に可能性を探っていく方向性にシフトしつつあります。

ファブシティ型都市モデルへの転換「Fab City Whitepaper 」より

(Fab City Global Initiative - White Paper|https://fab.city/uploads/whitepaper.pdf)

「データさえあれば、必要な場所で、必要な時に、必要なものを、必要な人が、必要な量だけ生産する「適量生産」」(田中浩也, 2019)のためのテクノロジーを備えた拠点は、着実に世界に広がりつつあります。


持続可能な開発目標(SDGs)がさかんにいわれる中にあって、環境負荷の高いかさ高のマテリアル輸送を最小限に抑えた少量オーダー生産のプロダクトで生計を立てることは、林産地にける事業モデルのひとつになるでしょう。


ただ、その生業はこの社会にはまだ存在していません。


林産地でのものづくりの未来。


これを拓くは、きっとあなたの知恵と勇気に他なりません。


ローカルベンチャーとして、新しい製品を開発、販路を開拓し、ビジネスモデルをイチから立ち上げて、「ほしいものは、つくろう」という気概で新しい産業分野を地道に育てていく、情熱と根気を持った方のご応募を待ちしております。


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田中浩也,渡辺ゆうか(2019)「デジタルファブリケーションと SDGs - ファブシティ概念を中心として」(KEIO SFC JOURNAL Vol.19 No.1 2019), p28 - 61

https://gakkai.sfc.keio.ac.jp/journal/.assets/SFCJ19-1-02.pdf

地域の素材を最大限に活かして、暮らす。

そんな“ニューノーマル”を目指します


【募集要項】

1. 業務内容

「Fab Space Shinjo」の運営・管理, 地産木材を活用したプロダクト開発, 古民家リノベーション等に係る設計・施工管理 他


〇募集対象の人材像

 (1)デジタルデータをもとにCNCルーターを利用して創造物の制作に興味がある方(CADを扱ったことのある方推奨ですが未経験でも可能です)

(2)自分の創造性を発揮して地産木材を使った製品を創造することに興味がある方

(3)豊かな自然の中で仕事をしたい方

(4)四季をはっきりと感じられる新庄村での暮らしを楽しむことができる方


〇キャリアプラン 協力隊員の任期後も村に定住できるキャリアプランを準備した募集です。

(1)採用~3年間:新庄村地域おこし協力隊員 協力隊として、「Fab Space Shinjo」の運営・管理、地産木材を活用したプロダクト開発、 古民家リノベーション等に係る設計・施工管理等。

(2)3年後~:(一社)むらづくり新庄村の木工加工事業を担う社員として採用 または 起業 ①協力隊の経験を活かして、社員として(一社)むらづくり新庄村が行う木工加工事業を担 当 ②起業 ※協力隊任期後の起業補助金の制度があります。


2. 雇用形態

フルタイム会計年度任用職員(新庄村役場との雇用契約あり)


3. 雇用期間

最長3年間 

(1)今回の募集は、「地域おこし協力隊」の制度を用います。地域おこし協力隊の任期は「最長 3年間」となります。 

(2)会計年度任用職員であるため、1年ごとに委嘱します。そのため、活動の状況・成果を勘 案し、2年目以降委嘱しない場合もあります。(ただし、過去採用した隊員で村側から2年目以降隊員として認めなかった一度もありません。) 


4. 採用人員数

1名


5. 採用予定年月日

採用決定後、相談の上決定します(最も早い勤務開始は令和6年10月1日です)。


6. 勤務条件等

(1)勤務先

新庄村役場(ただし、Fab Space Shinjo の管理を行う(一社)むらづくり新庄村における現場での勤務が主です)


(2)労働条件

ア 勤務日数

週5日勤務(土日・祝祭日休み。ただし週休日に勤務を命じ、他の勤務日に週休日を移動することがあります)

イ 勤務時間

8:30~17:15の間の7時間45分勤務(休憩1時間)

(ただし時間外に勤務を命じることがあります)


(3)週休日

土曜日、日曜日、祝祭日 及び 12 月 29 日~1 月 3 日の間


(4)有給休暇

1 年間において 10 日(4 月 1 日に付与)

新庄村会計年度任用職員の勤務時間、休暇等に関する規則どおり。


(5)給与等

ア 給与

月額171,200円(令和6年4月~令和7年3月)※2年目・3年目昇給有り

イ 手当等

期末手当を6月・12月に支給

※令和3年度の任期1年目の実績

6 月 月給×0.675(2.25×0.3(4月勤務開始、4月から手当支給までの期間率0.3))

12 月 月給×2.25 

ウ その他

住居賃借料相当額を毎月支給


(6)福利厚生等

ア 木工や設計デザインにかかる各種研修費及び資格取得費の支援、その他社会保険

※1年目は協会けんぽへの加入ですが、2年目以降は公務員共済への加入となります

イ 住居は、村内の物件を紹介

ウ 転居にかかわる転入奨励金、引越費用助成金などの支援制度

※詳細はこちらをご覧ください http://www.vill.shinjo.okayama.jp/index.php?id=106


7. 応募資格

下記の条件(1)~(7)を全て満たす方とします。(8)に該当する方は優遇します。

(1)生活の拠点が 3 大都市圏または都市地域に居住している方

※※https://www.soumu.go.jp/main_content/000847999.pdf で地域要件を事前にご確認下さい

(2)採用後、生活の拠点を本村に移し住民票を移す方

(3)心身ともに健康な方

(4)協力隊としての活動期間終了後も、新庄村に定住しようとする意欲を持つ方

(5)普通運転免許をお持ちの方

(6)年齢が 18 歳以上、おおむね 40 歳までの方(性別は問いません)

(7)村の生活習慣を尊重し、地域住民とともに活動できる方

(8)建築士免許、CAD 設計・デザイン、木工・大工技能等の資格、実績がある方


8. 応募方法

(1)提出書類

事前に下記のア~オの書類をご送付下さい。

ア 履歴書(市販の用紙または市販の用紙に準じる形式に記入)

イ 最新の住民票(写し可)

ウ 自己PR(文字サイズ 12 ポイントでA4一枚程度)

エ 職務経歴書

オ これまでの実績や力量がわかるポートフォリオ(任意の様式で作成)

※応募書類の返却は行いません。採用者とならない場合はシュレッダー処理により的確に破棄します。


(2)提出方法

提出書類を同封した封筒の表に朱書きで「協力隊応募」と記入の上、新庄村役場総務企画課に提出してください。郵送、持参は問いません。郵送の場合は書類が到着次第、メールにて到着のご連絡をいたします。


(3)募集締め切り日

随時募集


(4)応募先(申込先及びお問い合わせ先)

〒717-0201 岡山県真庭郡新庄村 2008-1 新庄村役場総務企画課(担当:千葉)

TEL 0867-56-2626

FAX 0867-56-2629

Mail chiba@shinjo-son.jp


9. 選考方法

(1)書類選考(オンラインによる性格検査を実施、その結果も加味します)

(2)書類選考合格者に対する面接試験